事業を始めるにしろ、企業に就職して仕事をするにせよ自分の強みを作り極めていくというのは大事です。
ただ、私には才能が・・・とか、特に目立ってできることは・・・とか、普通よりはできるけどトップクラスでは・・・
となかなか難しく感じると思います。
しかし、幾つかのパターンに分けて自分の強みを発見し力を入れていくことは可能ですし、最初から抜きんでた強みを持っている人もおられません。
1.だれでもできる平凡な事を、非凡なレベルにまで高める。
これは、単純にパソコンの入力作業であったり、衣料をたたむような他にできる人が多くいる事を極限まで極めるということです。
仕事には色々ルーチンワークがあると思います。誰もができ、そこそこできていれば特に何も言われない作業です。
ただ、このルーチンワークを正確に人の10倍以上のスピードで行う人がおられます。その人は素質があるというより、今の仕事を如何に早く正確にすることができるかを考え実践してきた人です。
誰もができるものであっても、正確性を落とさずスピードを極限まで上げることができるのであれば、それは自己の強みであり、それだけで事業とすることが可能です。
時は金なりとはよく言ったものです。
このパターンの良い点は最初の取っ掛かりが簡単だという点です。
2.幾つかの業務を一人でできる。
今は1つの事がそこそこできるのであれば仕事になりません。しかし1.のように極めることが難しく時間がかかることであったり、性格的にそこまで突き詰めるのが苦手な人もあると思います。
その時には、本来は2・3社(人)で行う事を一社(人)でするというのも方法だと思います。
物を販売するには、デザイン会社がデザインを考え、その後試作品を作る会社にその試作品を作り、別の会社で大量生産を行い、販売会社が販売する。単純に分ければ4つの工程がありますが、これを1つの会社ですることができれば、スピードアップやコストダウンになり、企業であれば利益率の確保につながります。農業の6次産業化というのもこれに該当します。
また、全く違うジャンルに精通しているというのも1つの強みになると思います。
本職は建築デザイナーだけど、飲食にも精通しているので、お店のデザインだけでなく、基本コンセプトからメニューまで作成でき、その人がお店の全てについて一貫性をもって企画提案できる人がおられます。その人が従業員の指導までできたら、さらに大きな仕事になると思いませんか?
このパターンは、個人事業で考えるなら、前半は仕事の幅を広げていく、後半は趣味と絡めて進めていくと負荷が少ないと思います。
3.交友関係が尋常ではない。
フェイスブックで有名人と繋がってる。というレベルではありません。
何かに対して自分自身は詳しくなくても、詳しい人を知っていて、なおかつその方を紹介することができ、紹介された人も
その人の紹介であればと友好的に対応してくれる。
その人にお願いすれば、最終的にはなんとかしてくれる。たまにおられますよね。みんなから一目おかれている人が。
こういう人になるのは難しいと思いますが、その過程として色んな人に出会ってお話が聞けるというのはいい刺激になりますし、交友関係の強化というのは仕事的に個人的にも良い事ずくめなのでやらない手はないですよね。
全ての事についてこういったレベルまで達するのは極めて難しいことですが、あるジャンルについてであれば可能であると思います。
こういうことが得意な方は、なんにでも興味をもって、誰にでも積極的に関与して聞きたがる人ですし、こういうことができる人は周りの人に色々な情報を提供できる人気者でしょう。
このパターンは日頃の交流がモノをいいます。時間はかかると思いますが、財産として確実に蓄積できるものです。
と、ざっくり書き出してみましたがどうでしょうか?
きっと3つのうちどれかは既にされているか、することに抵抗がないと思います。
こんな事を考えつつ、自分の夢を膨らませるのは大変楽しい事です。
定期的にじっくり考える時間をつくるのは、事業にも大事ですが、プライベートでも楽しく大事なことだと思います。
「そんなと言われても忙しくて時間をつくるのが難しいねん。」
と突っ込まれた方には、毎週この時間は確実に開ける、毎月この日のこの時間は絶対に思考の時間にする。
とスケジュール帳に書き込んで決めてしまえば意外と作れるものです。
間違いなくトップクラスの人は私達以上に忙しくてもそういう時間は作られてますから。
お前はどうしてんねん?って? このコラムを書く時間と一緒に毎週時間を決めていますよ。
次回からは、開業までのステップを書いていきたいと思います。