いざ自分で会社を興してみると、最初はこれがしたいと明確にあったものの、
将来的にはあんなこともしたい・・・とかいろいろ思いは広がります。
思いを広げるのは大事なことなのですが、会社の定款にそのすべてを書いてしまうのは
どうかと思います。
新しい事業をするたびに定款に追加していけばいいのですが、定款の変更にはお金がかかります。
なので、最初のうちに色々と書いておきたいというのはわかるのですが、その内容が
あまりにバラバラだと会社として何をしたいのかが分からなくなります。
ケーキ屋さんが将来そのケーキを出す飲食業をしたいと思い、その両方を定款に
書いていても誰も不審には思いません。
しかし、ケーキ屋さんが、その店舗を将来自ら建築したいと思い建築業を定款に
書くとさすがに見た人も、何がしたいのだろうと思います。
一番最初にその話になるのは銀行です。
銀行にお金を借りるために確認されるのではなく、口座を作るときに確認されます。
事業が本当に行われるのかを確認するためです。
口座であれは最終的に作ってはくれますが、そもそも事業を開始して最初のうちには
色々なことをするお金も、人も、時間もありません。
まずは明確に事業として行ういくつかの事(主な事業に付随することは書いておいたほうが
いいと思います)を記載して、事業の展開によって追加していってはいかがでしょう?
個人であれば、できることをすべてするのではなく、事業の絞り込みも大事です。